高校の同級生のTくんから久々に連絡をもらい、「ブログ読んでるよ」とのエールをもらった。なかなか嬉しいものである。やる気を出した私はブログを書くのである。さて何を書こうかと考え、最近1ヶ月半ほど日本で働き、色々話をして色々感じていることを文字にしてみようとおもった。ツラツラ書いてみる。
よく思うのは、日本とデンマークは働く環境、雰囲気が違うと思う。デンマークでは、ボスだろうが若手だろうが自分と家族を優先にしていて、それが当たり前となっている。5時になったら帰るし、残業はあまりしないし、自分や子供の体調が悪かったらすぐに仕事を休む。家族が遊びに来たら1週間ほど仕事を休むし、夏休みを3週間ほど取ることも普通である。
これに対し、日本ではとても仕事に重きをおいているなあと思う。もちろん、日本で働く人に、「仕事と家族どっちが優先なの?」と聞くと、「家族」と答える人が多かった。ただ、実際に仕事優先のような生活になってしまうのは、職場環境の問題もあるのかなとおもう。日本のエンジニアリング会社では、残業しまくって、有給を使わないで、家族より仕事優先であまり休みを取っていない人が周りに多いと思う。周りがそうであると、自分だけ明らかに違う思考、行動は取りにくい。というか、周りの思考にいつの間にか流されてしまうことが多いとおもう。これは日本人に限ったことではなく、日本で働く外国人もそのように働いているので、真面目な長時間労働は日本人固有の思想というよりは、環境によるものかなーと思うのである。
そして、仕事しまくってるのに、仕事を気に入ってない人が多いのも日本人ぽいと思う。最近は日本でも転職する人が増えているけれども、我慢しながら働いている人は未だ多い印象がある。多分、デンマーク人は、「つまらない仕事は辞める」の考えの人が多いと思う。仕事は残業しなくても1日8時間で、人生の使える時間のうちかなりの部分を占める。「つまらないことを仕事にしているほど暇じゃない」とデンマークで誰かが言っていた。
その背景に、デンマークでは転職はごく普通であり、失業保険に入ることも普通である。年間10万円程する「A-kasse」という保険に入っている人がとても多い。それに入ると、クビでも自主退職でも、失業後2年間は生活に困らないほどのお金をもらえる。実際仕事をやめて、半年ほど就活をして再就職する人は沢山いる。更にいうと、デンマークではどんなに大企業で働いていようが、「安定」はないのである。上司が代わったり会社の方針が変わってクビになりました、というのはエンジニアリング会社でも普通のことである。「この会社にいれば安泰」なんてないので、日本ほど会社を辞めることに抵抗がないと思う。これは仕事への気合も上がるし、わるいことではないと思う。デンマークは福祉がしっかりしていて、それも退職しやすい事に影響している気がする。病院タダ、大学までの学費タダである。大学生は、実家を出ている場合は国から8万円位の補助をもらえる。税金は高いけれども。もちろん家を買ったり車を買ったり、贅沢な暮らしをするためには貯金は必要だけれども、なんとなく日本人ほど貯金に対して危機感がない気がする。これも転職、退職しやすい理由の一つかもしれない。更にさらに言うと、転職はキャリアアップに有効なので、そういう目的で転職する人も沢山いる。
デンマークでは女性もバリバリに働いている。子供ができた場合、女性でも半年から一年で職場復帰する人がおおい。勿論、育児休暇中のポストを失わせることは禁止されているし、女性も男性も普通に育児休暇を取って普通に職場復帰している。その間の給料も出る。そして夫婦でフルタイムで働いていたら世帯収入は高くなる。もちろん1人身であれば、高い収入もいらない。デンマークでは、「男だから仕事しなきゃ、家庭を支えるために稼がなきゃ」という考えが根本的に無いような気がする。専業主婦というものも聞いたことがない。日本人の中では、心の奥の方でこの考えが眠っている人は少なくないと思う。この考がないことは、男性も女性も無理せず仕事をし、「自分と家族を優先」するデンマークっぽい働き方に貢献している気がする。
まあ、自分的には、心と体の健康は第一として、つまらなく感じたり、忙しすぎて家族に文句を言われるようになったら、仕事変えるかーと思う。それが出来るほどの心の余裕は持っておかねば。5年後に自分でこの投稿を見直すと、「うわー全然分かってなかったなー」って気持ちになるかもしれないけれども、今はこんな風に考えております。
なんだか、書いているうちに「デンマークと日本の違い」みたいになってしまった。こういうことを書きたかった訳ではない気がするが、せっかく書いて消すのは勿体ないのでまあいいか、という感じである。

